- 2019.07.07
BESPOKE論2
そもそもだ、これだけ人は居てそれぞれに体型や骨格や身長があるのに、既製服で納得出来るのか?
確かに僕も自社ブランドを2ブランド展開しているので、言えた立場では無いのかも知れない
ただ、そこに疑問というかストレスを感じるという話である
そしてこれからの洋服作りはそこをケアし改善していく必要があるのでは無いかと思う
少なくともうちくらい小さなメゾンなら出来るはずだしするべきだ
阿蘇の直営店LaZONEではBESPOKEを推奨している
これはブランド運営とはまた違う価値観の提案で、僕のシャツ屋としてのスタートはここからだったという事もあり現在でも力を入れているプロジェクトである。そして、ReadyMedeのTRAILERとgogakuの展開にも直営店だけはSemi-Bespokeが出来る様にしています。ぶっちゃけた事を言えば、そのお陰で在庫不足の時でもSemi-Bespokeで受注出来るので売り上げになる。マニュファクチャブランドだからできる手法である。そこの部分をもう少し深掘りして考えた時、理に叶っていると同時に三方良しと言うか、これはとても重要な項目なのだと気付く。
無駄に沢山製造する事でかかるコストや在庫という名の不良債権。現金化する為の無駄なSALE。SALE価格を見越した価格設定に踊らされ「得した気分」で安価な物を安価で買うというシステム。何かあっても「SALE品なんでしょうがない」と思ってしまう。そうして買いためた必要ない物を何年かに1度「断捨離」という儀式で葬り去る。そもそも「断捨離」にかかる様な物を買ったのはその人の購入意識の低さであって、本当に気に入って買った物は捨てないし、「一生物」という宝箱に入るはずなのだ。
話が少し外れましたが、供給者側でもその事は考える必要がある。お客様のわがままにできる限り付き合って「断捨離」されない物を供給するべきなのだ。
BESPOKEはその究極ではないだろうか。お客様は物を購入するだけではないはずなのだ。その物が手元に来るまでの過程であり、個々のわがままがそこにある。供給者とのやりとりも含めて全てのストーリーと満足に対して対価を支払うのだ。そこまで責任持ってお付き合い出来る提案が今は必要なのだと思う。
我々はそのいう提案をすべく毎日考えています
恐らく、無駄に沢山作らず、必要としてくれているお客様に届く様な物作りになると思います
TRAILERもgogakuもBespokeShirtBrandとしてこれからは少し供給のやり方を改善していきますので皆様付いて来て下さい